新入社員のSNS顔出し問題
最近、SNSでの発信に力を入れている企業が増えてる中で、ある企業の投稿がとっても話題になっていました。
それは春の入社式のこと。
新入社員の「顔」をあえて隠して投稿した写真が注目を集めて、たくさんの人から「素敵!」って声があがっていたんです。
顔を隠した理由は、プライバシーをちゃんと守るため。
この配慮に「そうだよね」「当たり前じゃないよね」って共感の声が広がったみたいです。
その企業というのが、「リラックマ」や「すみっコぐらし」でおなじみのサンエックスさん。
東京都千代田区にある会社さんです。
取材を受けた担当者さんは、驚きつつも、プライバシーや肖像権への配慮はもちろん、キャラクターの世界観も大切にしているって話してくれていました。
実はこの会社、誰であっても「顔出し」を強制していないそう。
塾長新入社員だけじゃなく、社員ひとりひとりの気持ちをキチンと尊重してるなんてとても素晴らしいです。
弁護士さんも、「顔写真を出すことにはいい面もあるけれど、悪用されちゃうこともあるから注意が必要」って話されていました。
※法律事務所アルシエン 清水弁護士 インタビュー参照
サンエックスさんが投稿4月3日の入社式の写真
公式X(旧Twitter)にアップされたその写真では、14人の新入社員全員がキャラクターのぬいぐるみで顔を隠していたんです。
この写真には「プライバシーにちゃんと配慮してて素晴らしい」ってコメントがたくさん寄せられて、いいねも6万件以上に!
しかも、新入社員だけじゃなく、写っていた先輩らしき女性社員の顔にもちゃんとボカシがかけられていたんです。
細かいところまで気配りが感じられますよね。



HSPのひとにとってもなんだか嬉しいニュースです
ちなみにこの時期って、いろんな会社がSNSで入社式の様子を投稿するんですが、多くは社員の顔がしっかり写っている写真が多かった印象です。
※私は写真自体苦手ですが、新入社員の立場だったら絶対に断れないです
最近は、InstagramやTikTokを活用してる企業も増えていて、社員が顔出しで登場するのもよく見かけますよね。
でもネットに載った顔写真が、勝手に使われちゃうことって実際あるんです。
たとえばAIを使って、卒業アルバムの写真がわいせつな偽動画にされちゃう「ディープフェイク」の被害なんかも起きていて、鳥取県ではそれを規制する条例までできたほど。
しかも、会社の指示で撮られた顔写真でも、退職したあとに「削除してほしい」って言いたくなることもありますよね。
専門の弁護士さんによると、本人の同意がないまま顔を出すことは「肖像権の侵害」にあたる可能性もあるそうです。
とくに新入社員みたいに、会社に逆らいにくい立場だと、自分の意思で断るのって難しいこともあります。
だからこそ企業は、顔出しについてちゃんと事前に同意をとることが大事なんですね。
書面で同意をとるときも「断っても大丈夫」っていう選択肢を明記しておくと安心です。
あと、退職したあとも写真がネットに残ってるって気になる人もいると思うので、そのへんも事前に確認しておくのがベストみたい。
投稿の公開期間やどこに載せるかも含めて、トラブルを防ぐためには細かいところまで話し合っておくのがいいですね。
●サンエックス「ずっと大切にしてきたことが、入社式の写真で伝わってうれしいです」
この春の入社式で、新入社員のみなさんの顔をぬいぐるみでやさしく隠して投稿したサンエックスさん。
その理由って、やっぱり気になりますよね。
実はあの写真には、いくつもの思いが込められていたんです。
まずは、やっぱりプライバシーや肖像権を守るため
でもそれだけじゃなくて、サンエックスといえばリラックマやすみっコぐらしなど、たくさんの愛されキャラを生み出してきたキャラクター会社。
その「世界観」を大切にする想いも、ちゃんと反映されていたそうです。
だから入社式の記念写真では、自社キャラクターのぬいぐるみを使って、やさしく顔を隠したんですね。
このあたたかな気遣いには、HSPの私は胸がじんわりしました。
さらにうれしいのは、新入社員だけじゃなく、他の社員さんたちにも「顔出ししたくない」って気持ちがあれば、それを尊重してくれるところ。
取材や撮影のときも、無理にお願いすることはせず、「出たいかどうか」をちゃんと確認してくれるんですって。
SNSでの投稿にたくさんの反響があったことについても、サンエックスさんはこんなふうに話していました。
「私たちがこれまでずっと大事にしてきたことが、入社式の写真をきっかけに多くの方に届いたこと、とても嬉しく思っています」
このメッセージにも、私はほっこりときてしまいました。
大事にしている気持ちって、ちゃんと届くんですね。



とても素敵なニュースをありがとうございました!!







