忙しい日々の中でようやく訪れた休日。
心も体もゆっくり休めたいところなのに、スマホに仕事の連絡がピコン…。
思わずため息が出てしまった経験、きっとあるのではないでしょうか。
この記事では、「休みにも仕事の連絡が来るのって当たり前なの?」という疑問について、私なりの見解を伝えていきます。
自分がおかしいのか、それとも社会の感覚がズレているのか。
その答えを探している方に、少しでも心が軽くなるヒントをお届けできればうれしいです。
「休みの日=仕事の連絡が来る日」じゃないはず

休みの日は、心と体をリセットするためにあるもの。
けれど、実際には連絡が来ることを前提に予定を組んだり、スマホを手放せなかったりしていませんか?
そんなふうに「休日に何もない前提」が崩れている人は、少なくないはずです。
でも、これはあなたのせいではありません。
多くの職場で「いつでも連絡できるのが当たり前」という風潮が根づいてしまっているからなんです。
特にチャットツールやLINEの普及によって、連絡のハードルが一気に下がりました。
その便利さの裏で、境界線がどんどんあいまいになってしまっているんです。
本来、休みは「完全に仕事から離れてOKな日」のはず。
けれどその感覚を持てないのは、私たちがどこかで「連絡が来ても仕方ない」と思い込んでしまっているからかもしれません。
「連絡が来るのが普通」になっている状態は、少しずつ自分の自由を手放している状態なのかもしれませんね。
塾長休みの日くらい、自分の人生を最優先していいんです!
仕事に対応するか迷う時点で、もうストレスになってる
仕事の通知が来たとき、対応するべきか悩む…。
それだけで、もう心はざわついてしまいます。
こういう「対応するべきか、無視すべきか」の選択肢を考えること自体が、すでにストレスになっているんです。
※たぶんHSPの人は対応してしまう一択だと思います…
一見小さなことに思えても、これが積み重なると、「休んだ気がしない」「いつも疲れてる」という状態になります。
しかも、仕事の連絡ってたいてい急ぎのものだったり、トラブルだったりするので、余計に心が落ち着きません。
つまり、ただの「通知」ではなく、心の中に緊張感を呼び起こすスイッチになってしまうのです。
「気にしないようにしよう」と思っても、そもそも気にする前提の連絡が来てしまう状況では、切り離すのが難しいですよね。
境界線がないと、心の中がずっと仕事モードになる
「これくらいなら対応した方がいいかな」
「念のため、見ておいた方がいいかも」
そんなふうに“つい”対応してしまうことってありませんか?
それが続いてしまうと、あなたの中で「休み」と「仕事」の境界線がどんどんなくなってしまいます。
たとえば、家にいてもずっと気が張ったまま。
夜になっても通知が来ないか不安。
どこかで「出なきゃよかったかな」と自己嫌悪…。
こうなると、せっかくの休日も心が休まらなくなります。
そしてそれが続くと、仕事そのものに対しても疲れを感じるようになってしまうんです。
だからこそ、「出ない勇気」や「線を引く意識」がとても大切なんです。
それは、わがままではなく、自分を守るためのごく自然な選択です。
休みの日の過ごし方=「仕事の待機」という無限ループ地獄に陥る


休みの日なのに、スマホが鳴るたびに心臓がバクバクする。
「お店にお客さんが来ている」「書類の場所がわからない」
――そんな連絡が何の前触れもなく飛び込んでくる。
ここでは、私自身が過去に経験した“休めない休日”を、リアルなエピソードを通してお話しします。
ひとつでも共感できることがあれば、それだけで少し心が軽くなるかもしれません。
電話が鳴るたびに、胸がざわつく
私が会社勤めをしていた頃、休みの日でも完全に気を抜くことはできませんでした。
自宅にいても会社から電話がかかってくるのが日常で、「電話が鳴らない日の方が珍しい」そんな状態だったんです。
内容もさまざまで、「お客さんが来てるけど、どう対応したらいい?」「書類どこにあるの?」など、急ぎの連絡もあれば、正直、今じゃなくてもいいようなこともありました。
けれど、そんなことは関係なく、電話は鳴ります。
そしてそのたびに、胸がギュッと締めつけられるような感覚に襲われていました。
たとえ出かけていても、テレビを見ていても、気が休まらない。
仕事をしていないのに、頭の中は常に“オン”の状態になってしまっていたんです。



休めない時間が続くと、人はまじで壊れていきます。
「仕事の連絡LINE通知が鳴るだけで動悸がする」そんな毎日
地味に苦痛だったのが、会社のLINEグループ。
社内の情報共有という名目で作られたそのグループには、連絡がひっきりなしに届いていました。
たとえ自分が休みでも関係なし。通知音が鳴り止むことはなく、「これ、自分宛てかも」と思うと、つい確認してしまう。
私の場合、心配性な性格もあって、「無視する」という選択肢が取れませんでした。
そしてメッセージを見た瞬間、あの独特の緊張感に引き戻されるんです。
休日でも仕事に意識を引っ張られ、「現実に戻される感覚」に毎回ため息をついていました。
さらに追い打ちをかけるように、お客様からの電話が自分の携帯に直接かかってくるようになったことで、私は完全に「休日=テレワーク状態」になってしまっていました。
病気になって、やっと気づいた「限界ライン」
そんな状態が1年以上続いた結果、私の体は悲鳴を上げました。
胃が痛むのが日常になり、最終的には血便が出るようになってしまったんです。
病院で診断されたのは「潰瘍性大腸炎」でした。
「ストレスが原因」です、とお医者さんに言われたとき、心当たりがありすぎました。
限界はとうに超えていたんですね。
「これ以上ここにいたら、壊れる」と確信した瞬間、私は会社を辞める決断をしました。
責任感がある人ほど、こうした“連絡地獄”に耐えてしまうのかもしれません。
でも、それで体や心を壊してしまっては、本末転倒です。



自分を大切にすることは本当の本当に大事です
どうしても休日の連絡に対応してしまうなら、その仕事はやめた方がいい


「休日に仕事の電話なんて出たくないのに、つい連絡に出てしまう」
そんなあなたは、責任感が強くて、人に迷惑をかけたくない優しさを持っている証拠です。
今回は、どうしても連絡に出てしまうタイプの人ほど、「今の仕事をやめる」という選択が現実的である理由についてお話しします。
無理を続けることが、どれほど大きな代償になるか──その前に知っておいてほしいのです。
休みの日に仕事の電話に出てしまうのは性格じゃなく、仕組みの問題
休日に電話に出てしまうのは、あなただけの問題ではありません。
職場の「いつでも連絡していい」という仕組みそのものが、あなたの優しさを利用しているんです。
もちろん、最初は「やさしさ」や「気配り」のつもりで対応していたのだと思います。
でも、次第にそれが“当たり前”になってしまい、あなたが出るのを前提に物事が回るようになっていく。
すると、「出ない=悪いこと」「対応しない=自己中心的」と思い込んでしまい、断ることに罪悪感を覚えてしまうんですよね。
でも、それって本当にあなたのせいでしょうか?
そうじゃないです。
あなたが優しすぎるだけで、その優しさにあぐらをかいている職場側の責任も大きいのです。



優しさが搾取される場所に、あなたの未来はないと思います
休みの日に“休めない人”は、どこまでいっても休めない
よく「もっとスルースキルを身につけよう」「気にしすぎなだけ」と言われることがあります。
でも、それができるなら、とっくにやってますよね。
通知が鳴るたびに心がざわつき、内容を確認するまで落ち着かない。
読んだら読んだで、内容が気になってまた疲れる。
結局、対応してしまって「ああ、やっぱり休めなかった」と自己嫌悪。
これは性格じゃなくて、もう“反射”に近いんです。
真面目で責任感がある人ほど、そういうふうに自分を犠牲にしてしまいやすい。
そしてこの状態は、残念ながら「環境を変える」以外に抜け出す方法がほとんどありません。
そう、あなた自身を責めるより先に、“場所”を変える必要があるんです。



自分を変えるより、環境を変えるほうがずっと早いです
仕事やめたら、信じられないくらい心が静かになった
私が仕事を辞めたあと、最初に感じたのは「心の穏やかさ」でした。
スマホを気にせず、朝ゆっくりコーヒーを飲む時間。
通知を気にせず、お風呂にゆったり浸かる時間。
そのどれもが、以前の自分にはなかったものでした。
たとえ収入が減ったとしても、心の余白が増えたことの方がはるかに大きかった…。
「辞めてよかったな」って、体がホッとしているのが分かったんです。
今は、通知を全部オフにしても不安になりません。
それができるようになったのは、「対応しなくていい場所」に自分を置いたからです。
あなたも自分を追い詰める職場から抜け出して、ほんとうの意味で“休める日”を手に入れてほしいです。
まとめ
- 休みの日に仕事の連絡が来るのは当たり前ではなく、あなたが悪いわけでもありません。境界線がない働き方は、心がずっと仕事モードのままになってしまいます。
- 「自分が対応しないと回らない」と思ってしまうのは、あなたが真面目で責任感が強いから。でもその優しさが、職場に都合よく使われている可能性もあります。
- 私自身も、休みにも関わらず連絡が絶えない日々が続き、体調を崩して潰瘍性大腸炎になりました。心が休まらない状態は、思っているよりずっと危険です。
- 「連絡が来るのが怖い」「通知を見るだけで緊張する」そんな状態が続くなら、環境を変えることも一つのやさしさ。辞めることは“逃げ”ではなく“戻る”ための選択肢です。
- 休日に仕事のことばかり考えてしまうなら、その仕事はあなたに合っていないのかもしれません。「辞めた自分にありがとう」と言える未来を選んでいいんです。








