【落ち込んだ時にやってはいけないこと】HSPの私が落ち込んだときにやってしまったしくじりをお伝えします

Depression Copingサムネ
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落ち込んだ時に陥りがちなNG行動とは?

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気分が沈んでいるとき、無意識のうちに取ってしまう行動があります。

これらは一見、気分を紛らわせる手段に見えますが、逆に心を追い詰める要因になっていることが多いです。

間違った対処法に気づかないままでいると、落ち込みから抜け出すどころか、さらに深みにはまってしまうことも。

まずは多くの人がやりがちな行動を整理し、なぜ避けるべきなのかを見ていきましょう。

1. ひとりで抱え込む

誰にも相談せず、気持ちを自分の中に閉じ込めてしまうと、心の負担は増すばかりです。

頭の中で考えを巡らせるほどネガティブな思考が強くなり、最終的には「もうダメだ」という結論に行き着いてしまうこともあります。

人は話すことで感情を整理し、少しずつ落ち着きを取り戻します。

しかし、すべてを話す必要はありません。

話を聞いてくれる相手に「最近ちょっと落ち込んでいて…」と伝えるだけでも、気持ちは軽くなるものです。

塾長

誰にも頼らない強さは、弱さにも変わります

2. 何もせず時間が過ぎるのを待つ

「そのうち元気になるだろう」と、ただじっとしていると、かえって気分の落ち込みが長引くことがあります。

何もせずにいると、思考が同じところをぐるぐる回り、抜け出せなくなるのです。

たとえば、軽い運動や散歩をするだけでも気持ちは変わります。

動くことで脳内にセロトニンが分泌され、前向きな気持ちになりやすくなると言われています。

何かしらの小さなアクションを起こすことが、抜け出す第一歩になります。

塾長

動かない時間は、心にはあまりよくないかも

3. すぐに「環境を変えよう」と決断する

落ち込んだときに衝動的に仕事を辞めたり、大きな決断をしたくなることがあります。

しかし、感情が不安定なときに下す決断は、後で後悔することが多いもの。

特に、ストレスが原因で何かをやめた場合、次の環境でも同じように感じてしまう可能性が高くなります。

まずは一時的に距離を置く、休息を取るなどして、冷静な状態で考える時間を作ることが大切です。

決断を先延ばしにすることで、視野が広がり、より良い選択ができるようになります。

塾長

逃げ道を選ぶ前に、まずは「歩める道」を探してみましょう

私が体験した“落ち込みの罠”:しくじりエピソード

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私が会社員時代だった頃、仕事で大きなミスをしてしまった時の話です。

お客様に重要な情報を伝え忘れ、とても厳しい指摘を受けてしまいました。

それだけならまだしも、上司にもこっぴどく叱られ、自分の不甲斐なさにひどく落ち込んでしまいました。

その事件後、すぐにゴールデンウィーク休暇に入ったのですが、、まるで体が鉛のように重く、頭の中では「自分はこの仕事に向いてない」「また失敗する」とネガティブな言葉がぐるぐる回るばかり。

休暇中は何もやる気が起きず、ほとんど布団からは出ずに、たまに意味もなくスマホをスクロールして時間を潰すことしかできませんでした。

「何もしなければ、気持ちも落ち着いてくるだろう」と、期待していましたが、結果は逆でした。

何もしていない自分に対する自己嫌悪も増し、「せっかくの休暇を台無しにしている…」と余計に落ち込むようになっていきました。

“小さな行動”はとても大事

この経験をしたことで、独立後には、同じようなことでお客様から凹まされてしまった時に「とりあえず外に出てみよう」と、特に目的も定めず、外を歩いてみることにしました。

とにかく、ただ歩くだけ。

けれど、外の空気を吸いながらぼんやりと景色を眺めていると、不思議と少しだけ気持ちが軽くなりました。

帰宅してから「何かやるか…」という気持ちも自然と湧いてきて、溜まっていたメールを整理したり、簡単な仕事から手をつけたりし始めました。

すると、「思ったより大したことないかも」 と思えるようになり、徐々に気分が回復していったのです。

落ち込んでいるときは「何もできない」と感じがちですが、実は少しでも行動を起こすことで、回復のきっかけが掴めるのだと実感しました。

大きなことをする必要はありません。

本当に小さなことでいいのです。

落ち込んだときに「やらない方がよかった」と学んだこと

これらの経験を通じて、「やらなくて正解だった」と思う行動がいくつかあります。

逆に、これをしていたらもっと深く落ち込んでいたかもしれません。

  1. SNSで他人と比較すること
    落ち込んでいるときにSNSを見ると、他人のキラキラした生活が目に入り、「なんで自分だけこんなにダメなんだ」と思ってしまいます。見なかったことで、無駄に自己嫌悪に陥らずに済みました。
  2. 勢いで仕事を辞めること
    一時の感情で「もう無理だ」と決断していたら、後から冷静になったときに後悔していたはずです。少し時間を置いたことで、その後の独立のチャンスを得ることが出来ました。
  3. 寝込んで1日を潰すこと
    落ち込んだとき、布団にこもって寝てしまいたくなることがあります。でも、寝すぎると頭がぼんやりして、余計に気分が落ち込むこともあります。少しでも動いたことで、思考が前向きになれました。

この体験を振り返ると、やはり「落ち込んだまま何もしないこと」が一番危険だと感じます。

逆に、小さな行動を積み重ねることで、気づいたら元の自分に戻れるのだと思いました。

塾長

止まったままでは何も変わりません、動くことで景色は変わります!

落ち込んだ自分を責めてはいけない!

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多くの人は、落ち込むこと自体を悪いものだと考えてしまいます。

「またダメな自分になってしまった」「こんな弱い自分は情けない」と、自分自身を否定してしまうのです。

けれど、落ち込むことは人間にとって自然なプロセス。

むしろ、何かを頑張っていたからこそ、うまくいかなかったときに落ち込むのです。

つまり、それは「自分がちゃんと前に進んでいた証拠」でもあります。

無理に元気になろうとする必要はありません。

「今は落ち込む時間なんだ」と受け入れること。

それだけでも、心は少しずつ落ち着いていきます。

塾長

「落ち込むこと」は悪ではなく、必要な時間です

本当に「やるべきこと」は、落ち込んだ自分を否定しないこと

落ち込んだとき、多くの人は「早く立ち直らなきゃ」と焦りがちです。

でも、そんなときこそ「今の自分をどう扱うか」が大切です。

例えば、友人が落ち込んでいたらどうするでしょうか?

「そんなことで落ち込むな」と突き放すでしょうか?

それとも、「そりゃ辛いよな」と寄り添うでしょうか?

もし後者を選ぶなら、自分自身にも同じことをしてあげるべき です。

自分を責めるのではなく、「よく頑張ったな」「今はしんどいよな」と、落ち込んでいる自分を認めてあげることが、回復への第一歩になります。

落ち込んだときに必要なのは「復活のきっかけ」

落ち込んだままでいると、まるで出口のない暗闇にいるような感覚になります。

けれど、どんなに長い夜でも、必ず朝は来ます。

復活するのに特別なきっかけはいりません。

  • お気に入りの音楽を聴く
  • 外の景色を見る
  • 好きな映画を見る


たったこれだけでも、心は少しずつ回復していくものです。

「何かをしなきゃ」と思うと苦しくなります。

でも、「とりあえずこれをやってみよう」くらいの気持ちなら、少しは楽に動き出せるはず。

塾長

小さな行動が、きっと未来の自分を救います

まとめ

  • 落ち込んだときにやりがちな行動には、「ひとりで抱え込む」「何もしないで時間が過ぎるのを待つ」「衝動的に環境を変えようとする」などがあり、どれも気分の回復を遅らせる原因になりやすい。
  • 気分が沈んでいるときほど、小さな行動を起こすことが大切であり、たとえば軽い散歩や簡単な作業をするだけでも、ネガティブな思考のループから抜け出しやすくなる。
  • 過去の経験からも、落ち込んだときにSNSを見たり、勢いで仕事を辞めたり、ひたすら寝込むことは逆効果であり、自分をさらに追い詰める結果になりやすいと実感した。
  • 落ち込んだときに最もやってはいけないことは、「落ち込む自分を責めること」であり、むしろ「今はそういう時間なんだ」と受け入れることで、心は少しずつ回復へ向かっていく。
  • 立ち直るために特別なことをする必要はなく、「お気に入りの音楽を聴く」「外の景色を見る」など、心が少しでも和らぐ行動を積み重ねることが、回復への第一歩となる。

関連書籍:落ち込んだ時に読む本

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